大分国際情報高等学校

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校長室より

2021.06.07 UP

6月7日(月)全校朝会「どんな人と一緒にいたいですか?」
5月15日の早い梅雨入りから3週間、コロナ禍の中、世界のいたるところで一人の命を懸命に守ろうとする数々の闘いが繰り広げられ、更には大雨や雷・竜巻による災害の対応や熱中症の予防・対応等で多くの制約を受ける日々が続いています。しかし、どんなに苦しい状況が私たちの周辺で展開されても、本校教職員はこの高校生活で皆さんが日々成長し、やがて皆さんの夢が叶うことをいつも願っています。
さて、皆さんは他者から「どんな人と一緒にいたいですか?」と聞かれたらなんと答えますか。私は20台後半から「お見合い」をしましたが、「気が付いたら私から話かけている、そんな相手と一緒にいたいです。」と答えることにしていました。あまり会話の弾まない環境で18年間育ち、社会に飛び出た19歳からは相手が話しかけてきてから話すことが多かったと記憶しています。大学時代は必然的に友人も限られていました。教員になった22歳からは仕事中は、当然どの相手に対しても自分から積極的に話かけますが、プライベートでは依然「待ち」状態の人間関係でした。仕事中とは全く正反対の消極的なプライベートを心配して「お見合い」話を頻繁に持ってきてくださる方々がいて、多種多様な方々とお会いする機会をいただき、自分の本当の気持ちや言葉が内面から湧き出てくるようになり、「気が付いたら私から話かけている、そんな相手と一緒にいたいです。」と自分の考えを表明することができるようになりました。
相手の方がどんなに優しくて心豊かな方でも、自分からその方に話しかけることができなければ、会話の弾まない環境が瞬く間に成立してしまいストレスがかかってきます。自分にとって心地よい相手が目の前に現れると、人は誰でも自然に自分から話しかけているものです。多種多様な人との交流の機会に飛び込み、最初は「勇気」をもって自分から話しかけて、自分の内面から湧き上がってくる自分の真実と出会うことが大切です。大分国際情報高校での日々の成長とともに、気が付いたら自分から話しかけている場面が増えてくることでしょう。そしてその先の皆さんの夢が叶うことをいつも願っています。

2021.05.28 UP

5月28日(金)県総体激励壮行会(サッカー・剣道)「深く刻み込まれたかけがえのない映像」
本日開催予定であった第69回大分県高等学校総合体育大会の総合開会式は昨年度同様中止となり各競技がそれぞれの日程で開催されることとなりました。先週の22日土曜日に杵築市営サッカー場で開催されたサッカー競技は昨年同様大分商業高校との合同チームでの出場となり本校から3年生2名2年生1名がエントリーされ、1回戦柳ヶ浦高校と対戦しましたが0対6で敗退しました。
 さて、明日から31日月曜日までの3日間、昭和電工武道スポーツセンターで男女の剣道競技が開催されます。先般、全国選抜大会で男子団体3位となり脚光を浴びている本校剣道部ですが、男女ともこの県高校総体で更なる輝きを放ってくれることが期待されます。本校剣道部の皆さんがここまで日々集中して歩んできた道を思うと胸が熱くなります。その地道な活動は近くにいる本校の生徒や教職員にも日々力を与えてくれたと感じています。選手やその支えをしていただいたすべての部員・関係者に敬意を表するとともに、周囲に勇気を与えてくれたことに厚く感謝申し上げます。今大会を大いに楽しみ、サッカー同好会に負けない一生残る深い映像を自身に刻み込んできてください。チームワーク抜群の男女剣道部の共同体としてのはじける笑顔と大分国際情報高校の遠くからの心を込めた応援が更なる一体感に繋がることを願って、激励の挨拶といたします。

2021.05.17 UP

5月17日(月)全校朝会「自分には価値があるんだと感じることが大切」(放送)
新入生を迎え一月半、新年度1学期もコロナ禍の中臨時休校が続いた昨年度と違い順調に授業が進みいよいよ中間考査の時期となりました。多少のストレスもあったかもしれませんが、一日一日を大切に過ごし最善を尽くしてきた皆さんのここまでの努力に敬意を表します。
将来の独り立ちに向けた個々の努力は大分国際情報高校という共同体の中で培われていきます。この共同体への所属感を皆さんはどう感じられていますか?
私は18歳で実家を離れるまでは世界の中心に自分がいました。周囲の人たちは自分をどう支援してくれるのか、自分になにをしてくれるのか、心の中は自己中心的な考え方が渦巻いていました。家を出て大分県を離れ大学という新たな共同体に所属したときに、「私は人生の主人公ではあるが、世界の中心ではない。共同体の一部、全体の一部なんだ」と痛感しました。自分が世界の中心だととらえても周囲の人々は私の期待を満たすために生きているわけではないので、自分の期待が満たされないときに「裏切られた」、「仲間ではない」と感じ仲間を失っていくことになります。自己への過度な執着は、仲間を失い孤立してしまうことは容易に理解でき、自己への執着は他者への関心に変わっていきました。更には大学という共同体に所属する人々はすべて私の仲間だという感覚に発展していき、人類みな仲間だというところまで実感できるようになりました。
4月23日の松栄山公園での皆さんの笑顔を一望しているとき、大分国際情報高校に所属していることに喜びや誇りを持つことができました。誰一人ここに集う人々に、「裏切られた」とか「仲間ではない」という雰囲気を微塵も感じなかったからです。他者に関心を持ちながら満面の笑顔で他者と交わる姿に、仲間意識を土台とした安らぎを感じ取ることができました。
 共同体に所属することによる安らぎを感じ取れれば、自分はここに居ていいんだ、自分には価値があるんだと感じることができます。ある書物に「人は自分に価値があると思えた時にだけ勇気が持てる」と書かれいました。本校で最終的な生きる目標として掲げている「心豊かな人々とともに幸せに生きる」を達成するには「勇気」が必要であると昨年現2・3年生には何度も言ってきました。1年生の皆さんもこの共同体の中で自分には価値があるんだと感じ、幸せになる「勇気」を持ち続け、この共同体に所属し毎日約束もなしに会える喜びや誇りをさらに高めていきましょう。

2021.04.09 UP

令和3年4月9日(金)対面式「共同体としての仲間意識を」
一昨日の始業式で153名の在校生と、新年度、幸せなろうとする勇気を持ち前進することを確認しました。そして昨日、111名の新入生を迎えての入学式が挙行されました。混迷極めた社会情勢の中、計り知れない努力を重ね本校への入学を果たした新入生と、本校の創始者渡辺善市先生とその歴史について、更には学校教育目標が「夢の実現力と心豊かな人間性の育成」であること、そして3つの校訓「愛と犠牲の精神」「質実貢献」「実践躬行(じっせんきゅうこう)」についてその精神を入学式の中で共有しました。
本日の対面式の意義は、それぞれの目標に向かって前進していく在校生と新入生が心を一つにして大分国際情報高校という共同体の一員として仲間意識を感じ、これから訪れる困難を集団の力で克服していくことを確認することにあります。本校卒業時に誰もがそれぞれの幸せな人生に向けたスタートができるよう、3つの学年の交流が温かく日々展開されることを願います。義務教育を終えて大人の第一歩を踏み出す新入生が自信と誇りを持てるよう在校生の皆さんの温かい支援を期待します。
コロナ禍の中、古い旧態依然とした考え方から脱却し新しい時代の息吹を前面に出した教育活動を生徒・教職員が一体となって進めていくことを全員で確認し、対面式の挨拶といたします。

2021.04.08 UP

令和3年度入学式式辞
 卒業生の旅立ちを待っていたかのように私たちの周りには春の息吹が感じられる本日、学校法人渡邊学園 大分国際情報高等学校の入学式を挙行できますことは、誠に光栄の至りと心から感謝を申し上げます。
ただ今入学を許可いたしました「113」名の新入生の皆さん、「入学おめでとう」。教職員一同また在校生一同、皆さんの入学を心から歓迎します。
本日、皆さんの努力が実り、晴れてこの喜びの日を迎えることが出来ましのは、皆さん方の努力はもちろんのこと、保護者やご家族の励ましや、物心両面に渡る暖かいご支援があったからこそであります。先ずは感謝の気持ちを持っていただきたいと思います。
皆さんは一ヶ月前の地元中学校で、多くの仲間と、それぞれの進む道での健闘を誓い合い、今日の日を迎えました。その志を、この大分国際情報高校の3年間ずっと持ち続け、大きな飛躍を遂げてください。いつか故郷の地で小中学校の仲間と再び集まる日には、成長した姿を見せてあげてください。
 さて、本校は、昭和11年ベルリンオリンピックにおいて、東京・ベルリン間の写真電送を成功させた渡邊学園創設者渡邊善市先生によって、昭和31年九州電波専門学校として別府市流川14丁目に開校しました。昭和34年に大分市に移転し、昭和41年から大分電波高等学校、平成10年からは大分国際情報高等学校と校名を変えながら、激動の昭和・平成を駆け抜けてきました。その間、新しい時代の多種多様な進路への対応を見据え、情報化社会・国際化社会に貢献できる普通教育と専門教育を施し、これまで多くの有為な人材を卒業生として輩出してきた、創立65年目を迎える高等学校です。
 一人一人を大切にし、夢の実現力と心豊かな人間性を持った人材を育成していくことを学校教育目標に掲げ、生徒たちは自己実現に向け日々切磋琢磨しています。
 さて、入学にあたり、まずしっかりと胸に刻み込んでもらいたいことは、3つの校訓です。
 1つめは「愛と犠牲の精神」です。
 何のために生きているのかと思い悩むときに、だれもが到達する人生の極意です。多種多様な人々が混在する複雑な社会において、共通する究極の思いで社会貢献していくことが求められています。
 2つめは、「質実剛健」です。
 自分をよく見せようと飾るのではなく、誠実で心も体もたくましい様を言います。人として中身をしっかり充実させ誰からも愛され、心豊かな人々に囲まれて健康的な幸せな人生を送ることを目指します。
 3つめが「実践躬行(じっせんきゅうこう)」です。
 言葉だけでなく、他人の力を借りずに実際に行動してみることが大切であるという意味です。
 高校卒業後は自ら動き、自ら計画・準備した日程での、独り立ちした生活が待っています。そしてその生活が一生続きます。この3年間はおそらく100歳以上生きる事になる皆さんの人生の準備期間となります。進路決定や卒業がゴールではなく、今後、大分国際情報高校で培った力によって、未来の職場や地域で、幅広い世代の方々に慕われ、頼りにされ、生き生きと活躍し、更には心豊かな人々に囲まれ幸せに暮らすことがゴールであると考え前に進んでいってください。多くの仲間や教職員・卒業生・地域の方々そして保護者の方が独り立ちの準備をするあなた方に暖かい支援の手をさしのべることでしょう。
悩みや不安を抱えていても、日々約束しなくても大分国際情報高校に集まれる幸せを感じ、決して夢をあきらめることなく、最善を尽くし必ず訪れるチャンスを待ちましょう。
 ここで、保護者の皆様にお祝いとお願いを申し上げます。お子様のご入学、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。教職員一同、本日より責任を持ってお子様の教育に当たります。しかし真の教育は学校だけで実践できるものではありません。ご家族のご協力が欠かせません。朝の「行ってきます」、帰宅しての「ただ今」に始まる挨拶や礼儀は、ご家庭でも身につけさせて下さい。時には厳しく指導し、そして時には優しい愛情を注いで、家庭と学校が密に連携して心豊かな人間の育成を図っていこうではありませんか。
 3年後の新入生の皆さんの大人びて晴れ晴れとした表情で臨む卒業式を楽しみにして、入学式の式辞とします。
 令和三年四月八日 
 大分国際情報高等学校
            校長 木戸孝明

2021.04.07 UP

令和3年度一学期始業式式辞「幸せになろうとする勇気を持とう」
3月26日より愛知県春日井市総合体育館で開催された第30回全国高等学校剣道選抜大会で、2年ぶり2回目の出場を果たした本校剣道部が男子団体3位という輝かしい結果を残してくれました。半端ない緊張感の中でチャンスを待ち続けた末の渾身の「小手」でのベスト4入りは日々の決してあきらめない練習の成果であると考えます。野球部も3月25日に九州大会大分県予選に臨み大接戦の末敗れはしたものの、数多くの緊迫した場面で自ら考え自ら動き最善を尽くそうとする姿に成長の姿が見られ大人びたチームカラーの片りんを見せてくれました。「最善を尽くしチャンスを待て」を合言葉に夏に向けて更なる活躍を期待します。
 さて、春の訪れを感じながらも、新たな目標に向かって飛び立っていった卒業生や先生方の思いがまだまだ残る本日、2021年令和3年度始業式を、新3年生・2年生になった皆さんと挙行できることを大変嬉しく思います。一つ学年があがり自分の成長を肌で感じ取っている方もおられることでしょう。中学校を卒業してここまであっという間に大人っぽくなった皆さんの成長は周囲をたびたび驚かせます。今年度も学校教育目標を「夢の実現力と心豊かな人間性をもった、社会が求める人材の育成」として、保護者の方々と連携して皆さんの更なる成長を見守っていきたいと考えます。
 明日挙行される入学式を挟んで実力考査・対面式そしてクラスマッチで幕を開ける新年度の冒頭に、皆さんへお願いがあります。それは皆さん自身の将来の幸せなイメージを描いてみてほしいということです。個々で時期は異なりますが就職先の決定及び充実した社会人としての毎日、また良好な人間関係の下での穏やかな笑顔が満ち溢れる日々の暮らし等々・・・。幸せのイメージが描けたら、絶対にあきらめない「勇気」と具体的な力が必要になります。本校での学びを含めて修得した基礎学力、コミュニケーション能力含めた良好な人間関係を構築する力、相手方に心地よさを与える挨拶や身だしなみや礼儀作法、心身の健康管理能力、政治経済等の社会・労働知識・・・学校教育目標に掲げている夢の実現力を持つことはこのような力を身に着け発揮する「勇気」を持つことから始まります。勇気をもって幸せな状態を獲得しようと日々努力している方の表情はいつも美しく魅力的です。その方の周囲に集まる方々も正の連鎖で美しく心豊かな雰囲気に包まれることになります。本日の始業式の皆さんの表情は、「さあ始まるぞ」という日であるからか、いつも以上に美しく輝きを感じさせます。
 さて明日の入学式で111名の新入生を迎えることになります。大分国際情報高校という共同体への加入に魅力を感じてもらえるように、2・3年生と教職員がこの始業式を通して心を一つにして今からの時間を充実させていきましょう。明後日9日(金)5限の対面式に約束もなしに集まれる喜びをイメージして始業式の式辞といたします。

2021.03.19 UP

令和2年度三学期終業式式辞「的確な判断と考え方の修正」(放送)
 世界中の人々が一つにならないととても解決しないことを思い知らされたこの1年、大分国際情報高校も多くの制約を受け我慢を強いられた令和2年度でした。4月17日(金)から臨時休業に入り5月11日(月)にようやく再開した年度当初、授業日の減少による卒業単位の修得不足の懸念から、今日の修了式を迎えることが出来るのだろうかと大きな不安を抱えていたことを思い出します。また体育大会・遠足・修学旅行をはじめ対外的な各種の大会も全国一斉にことことごとく中止となり、高校生の心身の健康への影響も不安視されてきました。世界中で多くの犠牲者を出したコロナ禍の中、学校教育は計り知れない被害を被ることとなりました。本日修了式を迎えられたのは、皆さんを含めた世界中の人々の努力の賜物であると思えます。
 皆さんは、来年度4月7日(水)から新しいステップを踏み未来に備えます。この誰も経験したことのない情勢の中、若い皆さんの自立への成長を願い、また他者や社会への貢献ができるスキルと心の豊かさの修得を期待し、多くの方々が皆さんの日常の努力に対して様々な支援や助言にあたります。
 その新たな旅立ちの前に3月8日の朝会で「腹を立てた人への対応」について皆さんに助言をさせていただきました。詳細は本校ホームページの「校長室」に掲載していますので今一度参考にされてください。本日は、春休み以降とくに注意していただきたいことについて述べます。何度も学習済みのネットでの誹謗・中傷の件です。まさか私は特定されないだろうという感覚から掲載される誹謗・中傷。解決の一つの方策として、書き込んだ人の特定が重要視されます。堂々と正面から議論すれば前に進む可能性が出てくる事案は、隠れた状態での一方的な発信をする方の考え方の修正がまず大切であるということでしょうか。考え方を修正できれば発信した方が心豊かに幸せな生活を送る可能性が高まると考えられます。このまま当事者以外の助けがない限り、当事者同士の復讐や報復の連鎖は止まらず、泥沼の争いに進んでいくこと、終わることのない憎しみの感情とともに人生を送ることになることを知ることが大切です。限られた生きる時間をどう使えば幸せになれるのかの的確な判断が求められます。皆さんは行動に移す人はいないでしょうが、心の中は発信したことと同じ状態になっている時があるかもしれません。前述の腹を立てた人への対応と同じように対応スキルを今後も研究していきましょう。
 明日から新年度始業式までの期間、社会情勢も大きく動くことでしょうが、一日を決して無駄にしない今を大切にする、的確に判断し自ら動く成長の春休みにしていきましょう。


 

2021.03.08 UP

3月8日(月)全校朝会「相手の言動に腹が立った時」(放送)
卒業式・学年末考査と慌ただしい中で、新しい春の訪れを感じさせる毎日が続いています。穏やかな日和は、穏やかな心を引き出し、穏やかな心を持った人々を引き付けてくれます。穏やかな空間には「読書」が似合い心の質をさらに高めてくれます。私も定年退職して、ここ大分国際情報高校の新天地で皆さんとともに歩んできた11か月に多くの本を読むことが出来ました。本校での落ち着いた雰囲気のおかげでもあるとこの恵まれた環境に感謝の気持ちがこみ上げてきます。読書は新しい知識教養を得る機会であるとともに、自らの人生経験で得た生きる上でのノウハウの検証にもなります。
 先般の報道でインタビューの際、ある団体の会長が一瞬腹を立てたそぶりを見せた場面がありました。相手から罵倒されたりして相手の言動に本気で腹が立った時どう考えどう振舞えばいいのでしょうか。大人の世界へ飛び込もうと準備を重ねている皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
 ある本には以下のように書いていました。
腹を立て罵倒してきた相手は、話の内容以上に「権力争い」を挑んできていると考えるのです。勝つことによって自分の力を証明したい。相手はただあなたを非難し、挑発し、権力争いを通して気に食わないあなたを屈服させたいと。
ここであなたが怒ってしまえば、相手の思惑通り権力争いに突入します。いかなる挑発にも乗ってはいけません。仮に言い争いを制しても相手は次の段階の「復讐」に入り報復行為に出ることが考えられます。もうこうなると当事者同士の解決は不可能となります。「怒る」という道具は必要ありません。怒りっぽい人は、気が短いのではなく、怒り以外の有用なコミュニケーションツールがあることを知らないだけなのです。言葉の力、論理の力を信じることが大切です。自分の方が正しいと思うのなら、他の人がどんな意見であれ、そこで「完結」し相手を決して非難しないという方法が大人の世界では多用されています。「この人は間違っている」と続くと無意識に「私は勝たねばならない」と権力争いに陥ってしまいます。また「我慢しなければ」と考えるのもすでに権力争いにとらわれています。反撃や我慢は必要なく自分は正しいと確信したら完結しておくのが賢明です。さらには誤りを認めること、謝罪の言葉を述べること、権力争いから降りること等は決して「負け」ではありません。眼鏡が曇って目先の勝ち負けしか見えなくなると道を間違えてしまう。我々は競争や勝ち負けの眼鏡を外してこそ、自分を正し、自分を変えていくことが出来るのです。
 私自身、このような考え方を読書によって確認し、自分の経験や考え方と多く一致し更なる高みを目指していこうと思うことが出来ました。読書によって自分の生きてきた道を検証でき、自ら更なるアクションを起こすエネルギーを持つことが出来るのです。
 本日は、読書の勧めと人間関係の考え方について述べました。日々起こる様々な出来事に対して、自分の思い込みで処理する怖さに皆さんも気づき始めていることと推察します。正しいと思いまっすぐ進む中で、人間関係で計り知れないストレスと対峙する際、積み重ねた知識とスキルで心豊かで幸せにつながる道を歩んでいただきたいと心より祈念します。
 4月の新しい風に期待して、今日から3月19日(金)の修了式まで、心穏やかに乗り切っていきましょう。
 

2021.03.01 UP

令和2年度第64回卒業式式辞
 中学校での卒業式からあっという間の3年・・・・前方に見える自分の未来に繋がる道を、いよいよ一人で歩き始めようとする晴れがましい旅立ちの日、学校法人渡邊学園大分国際情報高等学校第64回卒業式を挙行できますことは、誠に光栄の至りと心から感謝を申し上げます。
 ただいま84名に卒業証書を授与いたしました。皆さん、卒業おめでとうございます。
朝や帰りのホームルーム、気の知れた仲間と受けた数多くの授業、部活動、学園祭、そして進路への挑戦・・・
皆さんはこの三年間、失敗を恐れず立ちはだかる壁を登り続け、限界まで努力する自分の能力を信じて、夢を追いかけてきました。とくに授業や検定取得への意欲は素晴らしく、工業科の生徒・教員が一丸となって補習や課題に取組み、これまでにない検定合格率を達成し、情報技術社会に飛び込む各々の礎を築きました。
普通科7名クラスも難解な授業内容に対して互いに切磋琢磨しながら、粘り強くそして元気に授業に取組む姿が多々見られました。
就職を目指す生徒はインターシップで働く意義や人との関わりの大切さを学び発表会においても貴重な表現の場を体験しました。また、3年次2学期からの全クラスで実施した「最近気になったニュース」の発表でも自分の意見を他者に伝えることの難しさを学びました。
 これらの取組みは、皆さんにとって、生涯の財産であり心の糧となることでしょう。今後は、資格取得や進路決定そして卒業がゴールではなく、大分国際情報高校で培った力によって、将来の自分の居場所となる職場や地域で多くの人に慕われ、頼りにされ、生き生きと活躍することがゴールであると考えて前に進んでいってください。
社会に目を向けてみますと、コロナ禍の中での経済活動の低迷、地球温暖化に伴う異常気象での災害、混沌とした国際情勢と近隣諸国との緊張状態、地方創生の推進、少子高齢化に伴う人材不足・・・・今も日本は厳しい状況が続いていますが、徐々に混迷から安定・発展へと日本社会は確実に進んでいます。
 明日からは社会と対峙し社会に貢献していく生活が始まります。大人の仲間入りは様々な困難との出会いでもあります。
 偉大な英国人第一位に選ばれたこともあるウィンストン・チャーチルはこう言っています。「困難に立ち向かえば困難は半分に感じられ、逃げれば倍になって迫ってくる」と。 困難に立ち向かうためには、大人としての知識や教養が必要です。
ある弁護士が、昨今大きな社会問題となっている「ブラックバイト」を例に挙げ、「学生生活が破綻。それでも抵抗しない学生たち」と題して以下のように述べています。学生の労働知識不足は深刻。企業や社会で「適応」ばかり教え、「抵抗」を教えない。その結果、被害者である学生たち自身が、置かれている状況の異常さを認識できないと。
 また、今年は10月21日の任期満了に伴う衆議院議員総選挙が予定されていますが、5年前から選挙権年齢が18才以上に引き下げられ、いよいよ皆さんも有権者となります。自分の暮らしている地域や日本・世界の未来について考え、国家・社会の責任ある形成者として、主体的に社会に参画していく事が求められます。
労働知識や政治的教養を含めた、大人としての常識をしっかり身につけて困難に立ち向かってください。
また、学校生活で多くの人と出会い交流して培ってきた経験を活かし、一日一日、最善を尽くし、粘り強く生きていってください。皆さんなら きっと困難を乗り越えることが出来ると信じています。
 最後に、保護者の皆様方へひとこと申し上げます。本日のご卒業、誠におめでとうございます。子育てのスタートから今日までの偉大なストーリーに敬意を表します。また、保護者の会の活動での温かいご支援に対してもお礼申し上げます。全教職員一丸となって勤労観・職業観の育成を軸に、社会の荒波を生き抜く力の育成に全力を注ぎ教育して参りました。 何かとご苦労やご心配も多かったことと思いますが、本校の教育に深いご理解とご協力をいただきありがとうございました。 今後とも本校への変わらぬご支援をいただきますようお願いいたします。
 さあ旅立ちの時
卒業生の皆さんの今後の限りない発展とご活躍を祈念いたしまして式辞と致します。

 2021年令和3年3月1日
 学校法人渡邊学園 大分国際情報高等学校
  校長 木戸孝明

2021.02.01 UP

2月1日(月)全校朝会「朝の至福の一曲」(放送)
 感染の勢いは止まらずワクチンの導入で新しい展開を迎えているコロナ禍の中、令和3年2021年もあっという間に2月をむかえました。3年生は明日から家庭学習期間に入り3月1日月曜日の卒業式がいよいよ近づいてきました。
 さて、各地で出されている非常事態宣言等で人々は制約の多い不便な生活を余儀なくされていますが、人類は決して屈することなく次への新しいステップに向けて着実に前進しようとしていると感じることがあります。
いかなる苦しい場面でも心豊かな人たちに囲まれて一日を過ごせば心は爽やかに躍動していくことをずっと皆さんに話してきました。私も朝起きて、爽やかな目覚めの時もあれば気分のすぐれない憂鬱な目覚めもあります。しかし20代後半の時から聴いているあるCDの一曲目が流れると「すー」と気分がほぐれ穏やかな状態になります。その30年以上聴いているCDは軽音楽のBGM16曲が収納されています。半年前からそのうちの5,6曲にノイズがはいり聴きづらくなっていました。こんな古いしかもマイナーなCDはもうどこにも売ってないだろうと思ったり、全国の店を渡り歩けばどこかにあるのかもしれないと思ったりしながらまあしょうがないことだ、物質はいつか終わりを迎えるものだと考えたりしていました。
 そんな中、先日の夕食時に高校1年生の三女に「このCDが地球上のどこかで新たに入手できるのならお礼の金額はいとわない」と話しかけてみました。すると三女はスマホでなにやら始めだし、私もそれを見ながら「もし本当に手に入ったら1万円あげるよ」と小遣いの少ない私にとっては破格値の具体的な金額をつい提示してしまいました。そういえば機械音痴の昭和体質の自分とは違う情報技術社会真っただ中を生きている三女にとっては様々な手段があるのだろうと感じての発言でした。それから2,3分ほど経って「あったよ。600円だけどどうする?」と。昭和のおじさんはその場でひっくり返りました。日本中を渡り歩いて人生のすべてをかけてそのCDを探す旅を考えていたのに、ほんの2,3分で見つけたのですから。「メルカリ」・・・どこかで聞いたことがあるようなないような・・・三女はすでに参考書類などをメルカリでとりよせたり売ったりしていたとのこと。時代は私の知らないところで着々と前進を重ねていることに、この身近な出来事で強烈に感じることが出来ました。
 自分で調べ自分から動き、さらにはその経験を生かして他者貢献・社会貢献をしていく若い世代のたくましい自立に改めて敬意を表す次第です。皆さんが本校の教育で培った知識や経験を基に更なる自立に磨きをかけていただき、次へのステップに前進しようとしている決して困難に屈しない人類の一員となって生き生きと活躍されてください。
 三女は「送料等必要経費は払ってよ」と小遣いの少ない父親に気を遣ってきたので、思い切って三千円をお礼として渡しました。今後も大分国際情報高校の皆さんの自立の過程を見るのを楽しみにして、朝の爽やかな音楽を聴いたあと本校に出勤します。卒業式準備や卒業式含めて2月もよろしくお願いいたします。
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