大分国際情報高等学校

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校長室より

2024.04.09 UP

令和6年度入学式式辞
 豊後水道へと広がる別府湾、東には佐賀関半島、西には由布・鶴見岳、そして南には松栄山を望むこの大分の地にも桜が咲き誇り、春爛漫のこの良き日に、保護者の会会長 渕 優子様ご臨席の下、令和6年度学校法人渡邊学園大分国際情報高等学校入学式を挙行できますことは、校長として大きな喜びであります。
先ほど、本校への入学を許可しました、160名の新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんの入学を職員並びに在校生一同、心から祝福し歓迎いたします。
さて、本校は、昭和11年ベルリンオリンピックにおいて、東京・ベルリン間の写真電送を成功させた渡邊学園創設者、渡邊善市先生によって、昭和31年九州電波専門学校として別府市流川に開校しました。昭和34年に大分市に移転し、昭和41年から大分電波高等学校、平成10年からは大分国際情報高等学校と校名を変えながら、激動の昭和・平成・令和を駆け抜けてきました。その間、新しい時代の多種多様な進路への対応を見据え、情報化社会・国際化社会に貢献できる普通教育と専門教育を施し、これまで多くの有為な人材を卒業生として輩出してきた、創立「68」年目を迎える高等学校です。
 次に、本校の校訓を3つ紹介します。
1つ目は「愛と犠牲の精神」です。クラスの仲間を愛し、クラス・学年を愛し、学校を愛す。そして自分の置かれた環境に感謝し、それらに尽くす、奉仕の心を持つということ。
 2つ目は、「質実剛健」です。服装頭髪をきちんとし、学業にムラなくまじめに取り組み、健康な体と豊かな心を持つということ。
 3つ目は「実践躬行」です。自分で決めたことを言葉に出して、それを実行する。「有言実行」とも言います。
この3つの校訓を高校生活で意識して、実践してください。
ここで、新入生の皆さんが、高校生活を送るにあたり、私から3つの提言をします。
まず、1つ目は「知識と考える力の掛け算」です。学力は基礎学力の基盤の上に知識が積み重ねられて向上していきます。基礎がしっかりしていないと、いくら積み重ねてもすぐ崩れてしまうのは容易に想像できることでしょう。義務教育だった小・中学校のわからないことを学びなおしてください。そしてその上に、幅広い知識そして専門性を3年間で身に付け、さらにその知識を使い、考える力を養ってください。考えるとは知識を組み合わせることです。知識が少ないと考えることができません。
2つ目は、「豊かな人間性」です。皆さんが社会人となり、人と一緒に仕事をしていくためには人間性の向上が必要となります。現在、情報化社会が進んでいますが、人と関わらない職業はほとんどありません。多様な人を認め、受け入れる経験が大切になってきます。これからいろいろな中学校から来た人たちと、一緒に高校生活を送ることになります。クラスの一人ひとりを認め受け入れ、協力して授業や学校行事に取り組んでください。
3つ目は「10年、20年、30年後の自分」について考えることです。もう皆さんは自分の将来について考えていますか。中には「高校での3年間で見つけます」という人もたくさんいるでしょう。卒業したらどうするかだけでなく、その先どうなるのかについても、しっかり考えておかなくてはなりません。今は、2つ、3つの道が考えられるでしょう。そのそれぞれの道において、10年後、20年後、30年後にはどこでどうして暮らしているか、そして自分はどうなっているかイメージしてみてください。入学してから何度も何度も自分の「未来予想図」を考えることが必要となります。
以上のことは、皆さんが、先の見えない混とんとした社会で生きていくために必要な力です。「知識と考える力の掛け算」、「豊かな人間性」そして「10年、20年、30年後の自分」、この3つを高校時代のキーワードとして取り組んでください。
次に、保護者の方々に一言申し上げます。お子様のご入学、誠におめでとうございます。私ども教職員は3年後にお子様が進路目標を達成できるように、また自立し、社会に適応し、さらに必要とされる人材になりますよう、誠心誠意、教育に取り組む所存です。お子様が成長するためのキーワードが3つあるといわれています。それはまず「人」、お子様を人と関わる環境に身を置くこと。2つ目は「経験」、一生懸命になるものを経験させる、そして表現したりドキドキする場面があること。3つ目は「応援」、保護者が子供の一生懸命を応援し、見に行くこと。
3年間、何もなく順調に学校生活を送る生徒はほとんどいません。何かしらに衝突し悩み、それを乗り越えるという試練に何度かぶつかることでしょう。その時は本校職員が話を聞き、声掛けをし、保護者とも連携を取りながらことにあたっていきたいと考えています。
なお、学校の様子は、ホームページやフェイスブックやその他、いろいろな手段で、保護者の皆様にお伝えしていきたいと考えています。何卒、ご理解とご協力をいただきますよう、お願いいたします。
結びに、大分国際情報高校は「豊かな心、輝く生徒」「きれいな学校づくり」の2つを目指す学校像としてお示しするとともに、入学生の高校生活の充実と保護者の皆様方のご健勝、ご多幸を祈念して、式辞といたします。

                                              令和6年4月9日

                                 学校法人渡邊学園 大分国際情報高等学校
                                           校 長 日永 達也

2024.04.08 UP

令和6年度1学期始業式式辞
校内の桜の花が満開、園芸部の育てたチューリップも咲き誇っています。いよいよ令和6年度がスタートします。
木戸孝明前校長から引き継ぎました日永です。どうぞ宜しくお願い致します。
私は、昨年4月に大分国際情報校に来ました。常勤講師として1年生は授業で工業情報数理を担当して1年間授業をしました。2年生とは副担任として朝礼終礼に、そして修学旅行に一緒に行きましたので、私のことは、みんな分かっていると思います。
1年間、学校にいて大分国際情報高校のいいところは、
・各クラスみんな仲が良く、楽しく学校生活を送れている。
・授業・学習、資格検定試験、そして部活動にしっかり取り組んでいる生徒が多い。
・野球部が元気いい、そして頑張っている。夏の大会ベスト8だった。
その反面、改善してほしいところは
・欠席・遅刻が多い。
・授業準備ができていない。
・掃除ができない人が目立つ。
・規範意識が低い人がいること。
というところです。
 私が、校長になるアドバンテージは、この学校のことを知っているということです。
まず、この現状と校訓「愛と犠牲の精神」「質実(しつじつ)剛健(ごうけん)」「実践躬行(じっせんきゅうこう)」を踏まえまして、今年度の大分国際情報高校の目指す学校像、生徒像をお知らせします。
目指す学校像は「豊かな心、輝く生徒」「きれいな学校」です。
愛校心を持ち、学習、部活動、資格検定等に一生懸命打ち込む人間性豊かな生徒。
そして環境整備され、清掃の行き届いた校舎。年間通じて花がいっぱいの校庭。です。
目指す生徒像は、「いつでも面接試験に行くことのできる服装と態度」、そして「「知・徳・体」のバランスの取れた、有言実行できる生徒」の2つです。
これは、日ごろから頭髪服装がきちんと整備されていて、ルールを守り挨拶・返事のできる生徒。そして学びを生かし応用・実行することのできる、豊かな心と健やかな体を持つ生徒のことです。
この2つを目指す学校像、生徒像といたします。
次に新年度に当たり、皆さんに4つのことをお願いします。
(1)授業に集中 特に授業準備をしていない人が多い。チャイムが鳴って、それから行動している。日ごろの態度がすべてです。それが授業に対する取り組みにつながります。
(2)掃除をしっかりやる 「きれいな学校」の実現のため、自分たちの使った教室・廊下をきれいにするのはもちろんのこと、それ以外の場所においても学校をきれいにするという奉仕の心が大切です。
(3)品位ある行動  生徒一人ひとりが、安全・安心で楽しい学校生活を送ることができるためには「品位」が必要です。具体的には、奇声、口笛、歌を歌う、騒ぐ、廊下で暴れるなどの迷惑行為をしないということ。そして、スリッパと土足の区別をつけること。
(4)「なぜ働くのか」「なぜ学びが必要か」「10年、20年、30年後、どうなりたいのか」に自分の考えをもつ。これは皆さんが卒業までに自分の言葉で考えを言えるようにしてほしい。私が校長であり続ける限り皆さんに話していこう、さらに考えてもらいたいと思っています。そして、3年生は進路決定を終えた12月に、この3つの考えを書いてもらいます。書けるようにしておいてください。この中から3人の考えを卒業式の式辞の中で紹介します。
以上、式辞にあたり、目指す学校像と生徒像を示し、4つのお願いをしました。明日は入学式、新入生160名を迎え、全学年がそろいます。さあ今年度スタ-トです、頑張りましょう。

2024.03.19 UP

令和5年度終了式「自立への入り口~他者を尊敬する」
想像を絶する家屋の倒壊と今なお続く災害関連死が心配される能登半島地震、憎しみの連鎖を断ち切れないイスラエル軍とハマスのガザ地区での戦闘、長期化しているウクライナとロシアの混迷極まる戦争、裏金問題等の政治不信、急がれる地方創生の推進、少子高齢化に伴う人材不足・・・・世界も日本も厳しい状況が続いています。そんな中、本日、平穏に修了式を迎えられたのも、皆さんを含めた世界中の人々の努力の賜物であるとも思えます。
皆さんは、進級した来年度4月8日(月)から新しいステップを踏み未来に備えます。
そして、若い皆さんの自立への成長を願い、また他者や社会への貢献ができるスキルと心の豊かさの修得を期待し、多くの方々が皆さんの日常の努力に対して様々な支援や助言にあたります。
しかし「自立」への道は、自分から動かなくては身に付きません。明日からの春休み、自立に向けて、具体的にはどこから始めればいいのか。
自立への入り口は、①自分の現状の理解②自分の行動に責任を持つ③他者の気持ちを考える3点と言われています。特に③番目の他者理解は、具体的には「他者を尊敬すること」であると考えます。自立は自分の枠内ではなく他者の存在の中で育まれていくものです。
特定の他者を尊敬するのではなく家族や友人、通りすがりの見知らぬ人々、更には生涯会うことのない異国の人々までありとあらゆる他者を尊敬するのです。ナチスの迫害を逃れドイツからアメリカへ渡った社会心理学者のエーリッヒ・フロムはこう言ってます。
「尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである」
世界にたった一人しかいないかけがえのない「その人」をありのままに見ること、そして、その人がその人らしく成長発展していけるよう気遣うこと、それが「尊敬」であると述べています。尊敬respectの語源となるラテン語respicioには「見る」という意味があります。
他者をよく見て、何一つ否定せず、何一つ強要せずありのままのその人らしさを受け入れ
尊敬する。つまり他者を尊敬しつつ、他者に関心を寄せていく。すなわち「他者の関心事」に関心を寄せる。その時にその他者は自分は一人の人間として尊敬されていると実感します。
その心豊かな他者に囲まれて、心身の自立・将来の職場や家庭での自立・経済的自立を図っていってください。
明日から新年度始業式までの期間、社会情勢も大きく動くことでしょうが、一日を決して無駄にせず、今を大切にし、自立に向けて自ら動く成長の春休みにしていきましょう。


 

2024.03.04 UP

3月4日(月)朝会「『私は勝たなければならない』の罠」
卒業式・学年末考査と慌ただしい中で、新しい春の訪れを感じさせる毎日が続いています。穏やかな日和は、穏やかな心を引き出し、穏やかな心を持った人々を引き付けてくれます。穏やかな空間には「読書」が似合い心の質をさらに高めてくれます。私も定年退職して、ここ大分国際情報高校の新天地で皆さんとともに歩んできた4年間に多くの本を読むことが出来ました。本校での落ち着いた雰囲気のおかげでもあるとこの恵まれた環境に感謝の気持ちがこみ上げてきます。読書は新しい知識教養を得る機会であるとともに、自らの人生経験で得た生きる上でのノウハウの検証にもなります。
先般の報道でインタビューの際、ある団体の会長が一瞬腹を立てたそぶりを見せた場面がありました。相手から罵倒されたりして相手の言動に本気で腹が立った時どう考えどう振舞えばいいのでしょうか。大人の世界へ飛び込もうと準備を重ねている皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
ある本には以下のように書いていました。
腹を立て罵倒してきた相手は、話の内容以上に「権力争い」を挑んできていると考えるのです。勝つことによって自分の力を証明したい。相手はただあなたを非難し、挑発し、権力争いを通して気に食わないあなたを屈服させたいと。
ここであなたが怒ってしまえば、相手の思惑通り権力争いに突入します。いかなる挑発にも乗ってはいけません。仮に言い争いを制しても相手は次の段階の「復讐」に入り報復行為に出ることが考えられます。もうこうなると当事者同士の解決は不可能となります。「怒る」という道具は必要ありません。怒りっぽい人は、気が短いのではなく、怒り以外の有用なコミュニケーションツールがあることを知らないだけなのです。言葉の力、論理の力を信じることが大切です。自分の方が正しいと思うのなら、他の人がどんな意見であれ、そこで「完結」し相手を決して非難しないという方法が大人の世界では多用されています。「この人は間違っている」と続くと無意識に「私は勝たねばならない」と権力争いに陥ってしまいます。また「我慢しなければ」と考えるのもすでに権力争いにとらわれています。反撃や我慢は必要なく自分は正しいと確信したら完結しておくのが賢明です。さらには誤りを認めること、謝罪の言葉を述べること、権力争いから降りること等は決して「負け」ではありません。眼鏡が曇って目先の勝ち負けしか見えなくなると道を間違えてしまう。我々は競争や勝ち負けの眼鏡を外してこそ、自分を正し、自分を変えていくことが出来るのです。
私自身、このような考え方を読書によって確認し、自分の経験や考え方と多く一致し更なる高みを目指していこうと思うことが出来ました。読書によって自分の生きてきた道を検証でき、自ら更なるアクションを起こすエネルギーを持つことが出来るのです。
本日は、読書の勧めと人間関係の考え方について述べました。日々起こる様々な出来事に対して、自分の思い込みで処理する怖さに皆さんも気づき始めていることと推察します。正しいと思いまっすぐ進む中で、人間関係で計り知れないストレスと対峙する際、積み重ねた知識とスキルで心豊かで幸せにつながる道を歩んでいただきたいと心より祈念します。
4月の新しい風に期待して、今日から3月19日(火)の修了式まで、心穏やかに乗り切っていきましょう。
 

2024.03.01 UP

令和5年度第67回卒業式式辞
中学校での卒業式からあっという間の3年・・・・前方に見える自分の未来に繋がる道を、いよいよ一人で歩き始めようとする晴れがましい旅立ちの日、学校法人渡邊学園大分国際情報高等学校第67回卒業式を挙行できますことは、誠に光栄の至りと心から感謝を申し上げます。
ただいま「  」名に卒業証書を授与いたしました。皆さん、卒業おめでとうございます。
 朝や帰りのホームルーム、気の知れた仲間と受けた数多くの授業、部活動、学園祭、そして進路への挑戦・・・
中学2年次3学期から突然始まったコロナ禍。その真っただ中にさらされたこの学年は、2年次まではマスク越しの厳しい環境の中での前代未聞の高校生活でした。
しかし、この三年間皆さんは失敗を恐れず立ちはだかる壁を登り続け、限界まで努力する自分の能力を信じて、夢を追いかけてきました。
とくに授業や検定取得への意欲は素晴らしく、工業科の生徒・教員が一丸となって補習や課題に取組み、情報技術社会に飛び込む各々の礎を築きました。普通科も難解な授業内容に対して互いに切磋琢磨しながら、粘り強くそして元気に授業に取組む姿が多々見られました。
 1年次のクラス動画作成、2年次はようやく復活した修学旅行や大洲での学園祭の要素を取り入れた体育大会、そして3年次の城島高原パークとコロナ禍の中での制限のかかった行事でしたが、はじける笑顔で心温まる表情を見せてくれました。
これらの取組みや活動は、皆さんにとって、生涯の財産であり心の糧となることでしょう。今後は、資格取得や進路決定そして卒業がゴールではなく、大分国際情報高校で培った力によって、将来の自分の居場所となる職場や地域で多くの人に慕われ、頼りにされ、生き生きと活躍することがゴールであると考えて前に進んでいってください。
社会に目を向けてみますと、想像を絶する家屋の倒壊と今なお続く災害関連死が心配される能登半島地震、憎しみの連鎖を断ち切れないイスラエル軍とハマスのガザ地区での戦闘、長期化しているウクライナとロシアの混迷極まる戦争、裏金問題等の政治不信、急がれる地方創生の推進、少子高齢化に伴う人材不足・・・・世界も日本も厳しい状況が続き多くの課題と不安を抱えています。
 明日からはそんな社会と対峙し社会に貢献していく生活が始まります。大人の仲間入りは様々な困難との出会いでもあります。
 偉大な英国人第一位に選ばれたこともあるウィンストン・チャーチルはこう言っています。「困難に立ち向かえば困難は半分に感じられ、逃げれば倍になって迫ってくる」と。 困難に立ち向かうためには、大人としての知識や教養が必要です。
ある弁護士が、昨今大きな社会問題となっている「ブラックバイト」を例に挙げ、「学生生活が破綻。それでも抵抗しない学生たち」と題して以下のように述べています。
学生の労働知識不足は深刻。企業や社会で「適応」ばかり教え、「抵抗」を教えない。その結果、被害者である学生たち自身が、置かれている状況の異常さを認識できないと。
 また、2015年から選挙権年齢が18才以上に引き下げられ、いよいよ皆さんも有権者となります。自分の暮らしている地域や日本・世界の未来について考え、国家・社会の責任ある形成者として、主体的に社会に参画していく事が求められます。
労働知識や政治的教養を含めた、大人としての常識をしっかり身につけて困難に立ち向かってください。
また、学校生活で多くの人と出会い交流して培ってきた経験を活かし、一日一日、最善を尽くし、粘り強く生きていってください。皆さんなら きっと困難を乗り越えることが出来ると信じています。
最後に、保護者の皆様方へひとこと申し上げます。本日のご卒業、誠におめでとうございます。子育てのスタートから今日までの偉大なストーリーに敬意を表します。また、保護者の会の活動での温かいご支援に対してもお礼申し上げます。
全教職員一丸となって勤労観・職業観の育成を軸に、社会の荒波を生き抜く力の育成に全力を注ぎ教育して参りました。 何かとご苦労やご心配も多かったことと思いますが、本校の教育に深いご理解とご協力をいただきありがとうございました。 今後とも本校への変わらぬご支援をいただきますようお願いいたします。
 さあ旅立ちの時
卒業生の皆さんの今後の限りない発展とご活躍を祈念いたしまして式辞と致します。

 2024年令和6年3月1日
 学校法人渡邊学園 大分国際情報高等学校
  校長 木戸孝明

2024.01.09 UP

令和5年度3学期始業式式辞
大きな混迷の一途を辿った2023年令和5年及び12月23日から17日間の冬期休業を終え、いよいよ2024年令和6年3学期の高校生活が始まります。3年生は卒業考査の2日間を含め11日間の登校の末、1月30日(火)から家庭学習期間に入り3月1日(金)の第67回卒業式と4月からの新生活に備えます。2年生は予断を許さない社会情勢を見ながら、3年生0学期としていよいよ動き出す進路活動に備えます。1年生は、初めての高校での3学期を迎え次の学年へ上がる準備をします。厳しい寒さと次のステップに向けた慌ただしい準備でのあっという間の3学期を、多種多様な心豊かな人材が集まって学校生活を送る喜びを再確認して、希望溢れる桜満開の春に向けて、充実した日々にしていきましょう。
 さて、4月に迎える本校の新入生対象に1月16日(火)には奨学生入試、2月1日(木)には一般入試が本校で実施されます。皆さんも含めた関係者全員の協力のもと徹底した感染対策を行い、受験生が安心して受験できる環境を用意する必要があります。教室・廊下・コミュニティホール・トイレ等の学校施設をこれまで以上に大切に使用し、制約の多い厳しい中学校生活を送っている受験生に対して敬意を表していきましょう。そして4月に咲き誇る満開の桜を、生きている喜びの象徴として捉え、満面の笑顔で新1年生との新しい出会いを迎えましょう。
 3年生の皆さん、皆さんも4月には新しい出会いを迎えます。人によってはその出会いが一生の付き合いになるかもしれません。この社会には心豊かな人たちがたくさんいるのだな~と強く感じることでしょう。今日からの3か月間を大切に生きて、内面からほとばしる人としての魅力を自らの心の豊かさを通して磨いていきましょう。皆さんの若さ満ち溢れる自然な振る舞いは、きっと新しく出会う心豊かな人々に響くことになるでしょう。
 大分国際情報高校での2024年令和6年のスタートの3か月の学校生活を通して、集団の力でポジティブな雰囲気を醸成し、年末年始の間、自分なりに思い悩み深く考えた貴重な自分の未来の夢に向けて、勇気ある行動を主体的に起こしていくことを期待して3学期の冒頭の挨拶といたします。

2023.12.22 UP

令和5年度2学期終業式式辞
まだまだ終息の見えないウクライナやガザ地区での紛争や国内での落ち着かない政治経済の喧騒の中、2学期もあっという間に通り過ぎ終業式を迎えました。いつまで続くのか、いつまで我慢すればいいのか、世界中の人々は戸惑いの多い歴史的な場面にいることを再確認しながら、あと10日で新しい年2024年・令和5年を迎えようとしています。
9月29日(金)大洲アリーナでの体育大会や10月15日(日)に開催されたOKJフェスでは生徒会執行部を中心に創意工夫を凝らし、「表現したい」「思い出を残したい」という皆さんの想いが伝わってくる温かい学校行事が展開されました。
また2年生はインフルエンザ流行の中ではありましたが、12月3日から東京への修学旅行で貴重な体験を積んできました。
3年生は、大学・専門学校への進学および就職に2学期は精一杯の頑張りを見せてくれました。書類作成や面接練習を通して社会人としての資質の向上が見られました。
更には各学年、各種検定の取り組みも見事でした。資格を取ろうと思う積極的な気持ちがひた向きな努力に繋がり、輝く眼差しを見せてくれました。
また、11月12日(日)にホルトホールで開催された第76回大分高文連中央演劇祭で、創作劇「友人の透明人間と一服する話」が上演されました。2名の演技者と2名の裏方計4名の演劇部員が躍動しました。他校のような大掛かりな演劇ではありませんが、軽妙な個性あふれる演技に会場は沸き本校らしさが表現された印象深い出来栄えでした。卓越した才能と他者にはない独特の視点を生かした今後の活躍を大いに期待します。
本校のオープンキャンパスが8月19日(土)と10月21日(土)の2回開催されました。授業をはじめとする学校生活でのひた向きな在校生の取組みが、次の世代の中学3年生に伝わりました。多くの悩みや課題を抱えながらも自分の人生を切り開こうとする皆さんの日々の地道な活動が、次の世代に勇気を与えてくれたと感じました。
高校卒業後は先生方や保護者の方々が身近にいなくても「自立」した行動をとり「社会との調和」を保っていく必要があります。先人の長い長い努力と闘いの末に獲得し保証された「自分から動き自分で決めることができる自由」を大いに行使してほしいと考えます。
明日からの年末年始の休暇の中で、皆さんのもう一つの空間であるプライベートの充実や立て直しを図り、自分自身の力で切り開いていくことを願っています。心豊かな人々に囲まれ幸せに暮らす最終ゴールを目指し、日々最善を尽せばきっと多くのチャンスが訪れることでしょう。
1月9日(火)、始業日での皆さんのはじける笑顔を期待して2学期終業式の挨拶といたします。

2023.11.06 UP

11月6日(月)朝会「人は皆平等に価値ある存在」
 
 令和5年度も秋を感じる充実の11月に入りました。心温まる空間づくりを目指す大分国際情報高校での高校生活はいかがですか?

9月29日(金)に開催した体育大会、10月15日(日)に開催したOKJフェスは
授業では経験できない思い出に残る貴重な教育活動となりました。

ここ十年、
「人間はなんのために生きているのか」、
「自分の人(または社会人)としての価値となにか、自分には価値があるのか」
等意見を求められたり意見を交わしたり、その関連の書物を読んだりする機会に恵まれました。
この件に関しては次のように自分の考えを述べています。
「生きる意味というのは突き詰めると答えはない。生きる意味は自分で意味づけするものでありそれで充分である。」
「人の価値もその人本人が決めることでる。」
人は、結果の出ない困難な場面や自信や誇りを失ったと感じる場面が長く続くと、
「自分は価値のない人間だ」と思い込んだり、「何のために生きているのか」と悩み込むことがあります。またそのように悩んでいる人にうまく助言できないときがあります。
しかし、人は皆平等に価値ある存在です。
なぜならその人の価値はその人本人が意味付けをすることができるからです。
本人が意味付けをする意志さえ持てば、自分が価値ある存在になりうることをぜひ理解して、その意志を持つ勇気を持ち続けてください。
 学校生活やプライベートで「私は人の役に立っている。」等、感じることが一番ですが、
周囲の心豊かな人たちは、あなたの「存在そのもの」を価値あるものとしてとらえてくれるはずです。また、他者に対しても、敬意をもってその方の存在を価値あるものとしてとらえられるようにしてください。みんな仲間です。
2学期の学校生活が仲間とともに充実することを期待して本日の挨拶といたします。

2023.10.15 UP

10月15日(日)第67回創立記念日式辞
ウクライナをはじめまだまだ大きく揺れ動く世界情勢、地球温暖化に伴う経験したことのない猛暑や豪雨、電子マネーやAI等新しい展開に揺れる政治・経済、世の中は落ち着かない状況がまだまだ続いています。
 本日、私たち学校法人渡邊学園大分国際情報高等学校もこの厳しく揺れ動く状況の中、学校創立の原点に返り、この試練を乗り越える新たなる旅立ちのスタートとする創立から67年の特別な日を迎えました。
さて、本校の創立は、渡邊学園創設者の渡邊善市先生が41歳の時でした。1956年昭和31年10月15日に「高等部」と「専門部」を有する九州電波専門学校を別府市流川14丁目に小さな校舎を建て開校しました。戦後11年目の開校の日は、別府湾が鏡のように静かで雲一つない秋晴れであったと記録されています。当時の生徒は40数名で教職員は6名、渡邊善一初代校長は教職員の給料や学校運営の経費を稼ぐため、毎日夜中の1時2時まで別の仕事として翻訳を続けることを日課としていました。なんとしてでも学校経営をやり遂げなくてはならないという情熱に火を燃やし病気になる暇もないと当時のことを語っておられます。
 1959年昭和34年6月に現在のとぜん幼稚園のある大分市日吉町に校舎を新築し別府市から移転しました。
 1966年昭和41年、九州電波専門学校の高等部も400名を越え、この年に現在地大分市新貝に新築移転し、高等部を分離して大分電波高等学校と校名を変更し、更には渡邊校長が作詞し阿萬修三教諭が作曲した校歌が制定されました。校歌は由布・鶴見・松栄山などを歌い込んで学校の位置を示すとともに「科学の術(わざ)を究めんと、心を燃やす健児あり」「いばらの道も抜けて行き宇宙へかける夢わかす」と創設者渡邊善一氏の本校生徒の未来への期待を高らかに歌っています。
高卒者が学ぶ専門部は大分工業技術専門学校として存続し、1978年昭和53年からは大分電波通信専攻学校と名を改め大分電波高校に隣接しました。
 今の体育館が完成した1986年昭和61年の創立30周年の年には男子ハンドボール部が創部13年目で念願の全国優勝を果たしました。
1998年平成10年からは大分国際情報高等学校と校名を変え、激動の昭和・平成を駆け抜け、新しい時代の多種多様な進路への対応を見据え、情報化社会・国際化社会に貢献できる普通教育と専門教育を施し、これまで多くの有為な人材を卒業生として輩出してきました。
 創立から67年目を迎え、一人一人を大切にし、夢の実現力と心豊かな人間性を持った人材を育成していくことを学校教育目標に掲げ、3つの校訓「愛と犠牲の精神」「質実剛健」「実践躬行(じっせんきゅうこう)」のもと、生徒たちは、日々切磋琢磨しています。
 多種多様な人々が混在する複雑な社会において、共通する究極の思いで社会貢献していくこと
 自分をよく見せようと飾るのではなく、人として中身をしっかり充実させ誰からも愛され、心豊かな人々に囲まれて健康的な幸せな人生を送ること 
 言葉だけでなく、他人の力を借りずに実際に行動してみること
 生徒たちの夢の実現に向け、3つの校訓に基づいたこの努力目標は、この67周年以降も多くの卒業生の意志を引き継ぎこれからも脈々と続いていきます。
 悩みや不安を抱えていても、日々約束しなくても大分国際情報高校に集まれる幸せを感じ、決して夢をあきらめることなく、最善を尽くし必ず訪れるチャンスを待ちながらいつも笑顔を絶やさず晴れ晴れとした表情で日々邁進していくことをここに関係者全員で確認し、67周年の式辞といたします。

2023.09.01 UP

令和5年度2学期始業式式辞
7月21日(金)の終業式で、全員の輝く「命」との再会を約束して始まった41日間の夏休みも、猛暑の喧騒を色濃く残したまま本日9月1日(火)の2学期始業式を迎えました。皆さんの明るい笑顔と輝く命を朝から目いっぱい感じ取り、約束なしに出会える場がある喜びを再確認したところです。
 夏休み、いかがでしたか?
野球部の夏の大会でのベスト8及び私学大会での準優勝の活躍、剣道部の玉竜旗での頑張り、8月10日の大分合同新聞にも紹介された全日本高校・大学書道展で3年生の高橋萌さんの最高賞受賞、同じく8月22日の記事には、本校ボランティア部の「出張本屋さん」が紹介されました。
8月下旬は進路関係で個別指導を受け忙しい日々を送った3年生が多く見受けられました。将来を考えながらの生活の中で、成熟した大人社会で働く意義を感じ取った方もいたのではないでしょうか 。2学期も人生経験豊富な本校の先生方から多くの刺激を受けてどのような方向に進んでいくか自らの意志で決断していってください。
その際、自分のやりたいことと実際の進路が多少違っていて悩むこともあるかもしれません。そんな時はこう考えてみてはどうでしょう。
1年間は8760時間、そのうち仕事で働く時間はフルタイム労働で2000時間程度で全体の4分の1にもなりません。人生において残りの4分の3以上の時間を心豊かに過ごすことのほうがずっと大切なこととなります。心豊かな人々との交流や読書等で心を磨き、様々なツールを駆使して外の世界に触れながら、残りの4分の3以上の時間を充実させれば、進路先の迷いは軽減されると考えます。長い人生において、仕事以外の時間に誰と過ごすか、どう過ごすかは自分で選択することができます。自ら選択した時間を心豊かに充実させれば仕事も相乗的に充実することでしょう。
 2学期も進路決定や学校生活の充実だけでなく、皆さんの「ずっと先の輝く未来」の充実を総合的に考える時間を持ってください。そのために、勇気をもって新しい場に一歩踏み込んでみてください。その場で出会う多種多様な人々や書物や情報が皆さんを刺激し、更なる勇気を誘発してくれことでしょう。今日からの皆さんの更なる輝きと勇気に期待し始業式の挨拶といたします。
 
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